Peter Brotzmann Trio Live @稲毛キャンディ

Peter_brotzmann

2010/11/18
Peter Brotzmann(as,ts,cl) 田中徳崇 (ds) 須川崇志(b)

思い立って稲毛のキャンディにライブを聴きに行きました。Peter Brotzmannのトリオです。といってもCD含めて全く聴いたことがないのでサウンドの想像がつきません。ここまで事前情報がない状態でライブを聴くのは初めてかもしれません。箱が小さいキャンディには20人も入れば満席です。常連さんが多そう。客層もなかなかインターナショナルです。

間もなくライブがスタート。予想通り?完全フリーインプロヴィゼーションの強烈なサウンドでした。しかしながらこういう演奏はライブでこそ聴くべきと思っていたので、しめしめという感じです。ひらすら咆哮をするサックスに、忍者っぽい風貌?で忍者なみの瞬発力をみせるベースと、ソリッドなドラムが絡んで三位一体で突き進むは痛快です。パッと見60歳は越えていると思われるPeterさん(ググってみたら69歳でした!)、1曲目などなんと30分以上1小節も(もし小節というものが存在するなら)休まず吹きっぱなしです。すごい馬力。休憩を挟み2時間で4曲。自分でも意外ですが、かなり楽しめました。

千葉ローカルでこんなライブをやっていて、それに少なからずオーディエンスが集まるという事実に感嘆してしまいました。キャンディ恐るべし。また来よう。

http://www.peterbroetzmann.com/

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reflections (2009) / kurt rosenwinkel standards trio

Reflections_kurt_rosenwinkel_standa

Kurt Rosenwinkelって名前がまずいいですよね。カート・コバーンのカートに、何となく貴族っぽい?ローゼンウィンケルですから。何かをやってくれそうな名前と言うか。なにもジャズはプレーヤーの名前で聴く訳ではないですが、繰り返し見たり、思い起こしたりということを考えると、John Smithとかよりは、やはり。
てな話はさておき、リリースから1年半以上も遅れて入手した本アルバムでは、カートがスタンダードをやる、おまけにキースに向こうを張ったような"standards trio"と冠したトリオとなれば期待しないわけにはいきません。方々でブログのレビューを見てイメージだけはどんどん膨らんでました。

Bass - Eric Revis
Drums - Eric Harland
Guitar - Kurt Rosenwinkel

1 Reflections 9:12
2 You Got To My Head 3:36
3 Fall 4:02
4 East Coast Love Affair 9:53
5 Ask Me Now 5:22
6 Ana Maria 6:27
7 More Than You Know 8:58
8 You've Changed 3:15

バラード集とのことなので、冒頭からドラムはブラシでスタート。いい雰囲気です。もともと浮遊感のあるカートのギターの音色が好きなので、それを堪能できるのは嬉しい限り。スタンダーズといいながら、MonkとShorterの曲が2曲ずつ入ってるあたりこだわりを感じますが、どれもソフトな感じで他のいわゆるスタンダード曲と並べて聴いても全く違和感がありません。目新しいことをやっている訳でもないし、尖ったところがあるわけでもないのですが、なぜか聴き入ってしまうアルバムです。全体で50分という長さもちょうど良し。このまま同じコンセプト(バラードに限らずですが)で何枚か出して、ブランドを確立してほしいですね。

現在夜のヘビロテ中です。

リフレクションズMusicリフレクションズ

アーティスト:カート・ローゼンウィンケル
販売元:ビデオアーツ・ミュージック
発売日:2009/11/18
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inspiration (2009) / Mayuko Katakura

Inspiration_mayuko_katakura

個人的には突如現れた感のあるピアニスト。でも経緯はよく覚えてないのです。the MOSTに参加してるのをみたからかな?2009年の本盤はそういえばジャケは何となく見たことはあるのですが、雨後のタケノコのように出てきた女流ピアニストのうちのひとりかと思って流していたのかもしれません。

片倉真由子 (pf)
中村恭士 (b)
Carl Allen (ds)

1. Blues For Tyner (Mayuko Katakura)
2. Rising (Song For My Father) (Mayuko Katakura)
3. Secret Love (Paul Francis Webster/Sammy Fain)
4. No Blues (Miles Davis)
5. Roseroom (Harry Williams/Art Hickman)
6. Portrait Of Freddie (Mayuko Katakura)
7. Ruby, My Dear (Thelonious Monk)
8. Bad Cats (Mayuko Katakura)
9. A Foggy Day (Ira Gershwin/George Gershwin)
10. 8th Street (Mayuko Katakura)

これがなかなかどうして、骨太なピアノを弾いてくれます。1曲目のドライブ感のあるブルースから引き込まれます。それほど意外性はないのですが、ジャズ然としたフレーズのアイデアは豊富と見ました。アドリブがブツ切れにならないのも魅力ですね。Carl Allenのドラミングが古くさいのがちょっと残念です。

1,3,4,6,8あたりがいいです。自作曲は60年代の香り?

首都圏でかなりの頻度でライブをやっているようなので、一度是非聴いてみたいですね。


インスピレーションインスピレーション


アーティスト:片倉真由子

販売元:ポニーキャニオン

発売日:2009/09/16
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The Great Pretender (1981) / Lester Bowie

The_great_pretender_lester_bowie_2

Lester Bowieは全くといっていいほど接点がなく、Brass FantasyもArt Ensemble of Chicagoも名前だけは知っていましたが、聴く機会がありませんでした。フリージャズのプレイヤーという印象があり、無意識に敬遠していたのかもしれません。 このアルバムは千葉の稲毛にあるCandyというJazz喫茶で初めて聴いて衝撃を受けました。

Lester Bowie - trumpet
Hamiet Bluiett - baritone saxophone
Donald Smith - piano, organ
Fred Williams - bass, electric bass
Philip Wilson - drums
Fontella Bass - vocals
David Peaston - vocals

1.The Great Pretender (Buck Ram) - 16:22
2.It's Howdy Doody Time - 2:08
3.When the Doom (Moon) Comes Over the Mountain (Harry M. Woods/Howard E. Johnson; Arr:Lester Bowie) - 3:39
4.Rios Negroes (Bowie) - 7:17
5.Rose Drop (Bowie) - 7:28
6.Oh, How the Ghost Sings (Bowie/Donald Smith/Fred Williams/Philip Wilson/Manfred Eicher/Martin Wieland) 5:50

なんといっても長尺の1が最高です。The Platters1955年発表のR&Bの名曲で、Freddie Mercuryもカバーしたことがあるそうです。冒頭のトランペットから、もう泣けます。なんて表現すればいいんでしょうね。大きな抱擁感というか安心感というか。途中からリズム隊とコーラス隊が入って、ゴスペル調のスケールの大きな感動的なメロディーが展開します。続くBluiettのバリトンソロも素晴らしいです。バックのピアノも最高。途中フリーっぽくなりますが、音の説得力が違います。そして最後にまたメロディーに戻った後の着地感、解決感。これ聴いちゃうと最近のジャズはどれも小粒だなーと思いますね。 他の曲も素晴らしいのですが、なんと言ってもこの一曲。おすすめ。


Great Pretender: Touchstones Series (Dig)MusicGreat Pretender: Touchstones Series (Dig)


アーティスト:Lester Bowie

販売元:Ecm Records

発売日:2008/10/28
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E.S.T. Live '95 (1995) / Esbjorn Svensson Trio

Est_live_95

デビューアルバム『When Everyone Has Gone (1993)』に続くE.S.T.の初期のライブです。後期のアルバム『 viaticum』はこちら、『Leucocyte』はこちらでどうぞ。

さすがにみんな若く、Svenssonは髪がいっぱいあります(笑)Berglundは見た目変わりませんね。

Esbjorn Svensson(p)
Dan Berglund(b)
Magnus Ostrom(ds)

1. Say Hello To Mr. D (to Mr. S)
2. The Rube Thing
3. Happy Heads And Crazy Feds
4. The Day After (leaving)
5. Like Wash It Or Something
6. Breadbasket
7. What Did You Buy Today
8. Hymn Of The River Brown
9. Same As Before
10. Mr. And Mrs. Handerkerchief
11.Dodge The Dodo "Live in Montreux" (Bonus Track)

すでに全曲オリジナルという潔さ。ロック的なリフやゴスペル的響き、Svenssonのメロディックなアドリブといった、e.s.t.としてのスタイルは完全に確立されています。最初から最後までライブと思えない完成度の高さで圧倒されます。何故90年代に自分のアンテナに引っかかってこなかったのか、とても不思議です。まだまだ北欧ローカルなトリオだったんですね。以前インタビューでRadioheadへのシンパシーがあるのかという質問に対しては否定をしていましたが、ジャズにおける"Radiohead"の定義が『OK computer(1997)』以降のサウンドを指すとすれば、時系列的に見てもe.s.t.のこのアルバムのほうが早いんですね。あらためて凄いオリジナリティーだと思います。
ベストは2と11です。2は『Live in Hamburg(2007)』でも再演されています。

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